Q:コードバンとシェルコードバンの違いって何?

A:メーカーの呼び方の違いだけです

コードバンという革の名前の由来は、スペインのコルドバ地方の、山羊の革に由来しているそうです。その山羊革がすごく高級だったんですが、それを真似て作ったのが現在のコードバン。

現在はその山羊革は作られていないようで、コードバンと言えば馬の革ってことになります。

シェルコードバンの「シェル」は「貝」

馬のお尻にコードバン層と呼ばれる皮の層があります。それを加工して皮革のコードバンになるのですが、コードバン層は貝殻の形をしているので「シェルコードバン」と呼ばれます。

コードバンは馬のお尻の革

取れた革は貝殻の形

なのでコードバンと言えばすべて貝の形をしていることになります。

コードバンを作ってるのは実は世界でたったの二社しかない

意外に思うかもしれませんが、コードバンを作ってるのは現在は世界でたったの二社しかありません。昔はたくさんのタンナー(なめし業者)があったのですが、生き残ったのが二社になります。

一社は兵庫県にある新喜皮革
60年以上の歴史があるタンナーで、自社でもオリジナルの革製品を製造しています。国内を始め多くの革製品ブランドにコードバンをおろしており、例えばココマイスターのマイスターコードバンコードバンと呼ばれるシリーズは新喜皮革のものです。国内生産で関税がかからないので、比較的リーズナブル。

もう一社はアメリカ シカゴにあるホーウィン社
こちらは100年以上の歴史がある、名門タンナーです。コードバンだけではなく他の皮革も数多く手がけ、世界でもっとも有名なタンナーのひとつです。ココマイスターのシェルコードバンシリーズがホーウィン社の皮革を使用しており、新喜皮革のコードバンよりもお値段は高め(関税もかかりますので・・・)。

さて、お気づきかもしれませんが同じコードバンでも・・・
新喜皮革はコードバン
ホーウィンはシェルコードバン

と、それぞれ呼んでます。

なので
「コードバンの財布」と言えば、新喜皮革のコードバンである可能性が高く、
「シェルコードバンの財布」と言えば、ホーウィンのコードバンである可能性が高い。
ということになりますね

品質の違いは?

実は管理人である僕は、新喜皮革のコードバン財布とホーウィンのシェルコードバン財布を両方持っています。

両方使ってみて、印象としては
新喜皮革(コードバン):硬め
ホーウィン(シェルコードバン):柔らかめ

でも触り心地は若干、新喜皮革の方が好きです(このあたりは感覚的なもので好み)。

一般的にホーウィンのシェルコードバンの方がお値段が張るので、高級品というふうに捉えられがちですが、それほど変わらないかなぁというのが印象です。まああくまで個人の感想なので参考までに。

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