シェルコードバンって何?
財布に使われる皮革っていろいろあるけど、ヘビとか、ワニとか、エイとかはとりあえず置いといて、哺乳類の革で考えると、一番高級な皮革はコードバン。
何と言ってもさわり心地が良い。思わず頬ずりしたくなる。僕もひとつ持ってるけど、やっぱり肌触りは最高ですね。
んで、シェルコードバンってなんだ!?
ってことを、ここで書いていこうと思う。
まずシェルコードバンの「シェル」だけど、これは貝殻(Shell)が由来。
コードバンってのは、馬の革のお尻の部分だけを使っているんだけど、この部分の革が貝殻みたいな形をしているかららしい。
お馬さんのお尻
馬の革全体で言うと、こういうところを取る
取り出したお尻の革
貝殻みたいな形でしょ?
つまり
コードバン=シェルコードバン
ってことで間違いではない。なんでこう、奥歯に物が詰まったような言い方をしているかというと、実際には普通のコードバンはシェルコードバンとは言われない。
シェルコードバン=ホーウィン社のコードバン
ってのが、業界の一般的な認識です。実はコードバンを作ってるタンナー(なめし業者)は、世界で5社しかなく、その中でも他社を引き離している二強とも呼べる存在がある。
1社は日本の新喜皮革
ここのコードバンは僕も使ってるこの財布などに使われていて、世界的にも有名なコードバンです。
もう一社はアメリカのホーウィン社
日本ではこっちの方が人気がありますね。新喜皮革とはまた違った風合いがあります。この財布やこのバッグなどに使われている。
んでこのホーウィン社が、
「ウチのコードバンはシェルコードバンです!」
って売り出した。他の会社は「なんでわざわざシェルとか言ってんの?」って思ってたかどうかは分からないが、とにかくそのまま放置している間に「シェルコードバン」っていうのがブランド化されちゃったってわけ。
なので今はシェルコードバンって言えば、ホーウィン社のモノになってるし、しかも高級なコードバンの代名詞みたいになってる。ここで文句言えないのが、ホーウィン社のコードバンの品質がいいから、ブランド化されても文句も言えねえ。。。ってわけです。
つまりもう一度書きますが・・・
シェルコードバンってのは、ホーウィン社のコードバン
ってことです
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